日本ビソー株式会社（本社：東京都港区芝浦４-１５-３３、社長：黒田美喜雄）は、橋梁点検車にゴンドラ機能を搭載した「ゴンドラ車」の新製品「ＧＣ-２４０L」を開発。４月２２日よりレンタルサービスを開始いたします。

ゴンドラ車は、橋梁点検車のブームを吊元として昇降が可能なゴンドラです。これまで橋梁の点検やメンテナンスを行う場合、高さのある橋脚や、河川や急斜面により基部から近づけない橋脚において、近接目視による点検が困難な箇所がありました。

こうした背景から、当社はゴンドラメーカーとしてのノウハウを活かし、一昨年に車体設置面から約５６ｍまで降下可能で中型車をベースとするＧＣ-２００、また昨年は、同約６５ｍまで降下可能で大型車をベースとするＧＣ-２４０を市場導入いたしました。

今回開発した「ＧＣ-２４０Ｌ」は、大型車をベースとし、より多くの橋脚に対応できるよう、車体設置面から最大１００ｍまで降下可能にしたものです。

GC-２４０Ｌは、最大降下距離以外の仕様はＧＣ-２４０と同スペックとなります。４本のブームによる高度なアクセス機能により、高さのある橋脚はもちろん、低い橋脚や桁下へも安全に近づくことができます。

作業者が搭乗するデッキ部には、ゴンドラ専用の昇降機であるビソマック２０６ワインダーを２機搭載。昇降機はデッキ内に備えたバッテリーで駆動します。

ゴンドラ車は、ゴンドラ構造規格に適合するよう橋梁点検車の先端ブーム部を改造し、専用ゴンドラとして製作したものです。伸縮・旋回等を行うブーム部は、ゴンドラ昇降時には固定される仕様とするなど安全性を高める機構を採り入れ、橋梁点検車とゴンドラの１台２役を実現しています。

日本ビソーは、橋梁現場で求められる高い安全性と生産性向上の実現に向け、今後も取り組みを進めてまいります。